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Posted by みかん
 
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Endless palpitation

碓氷x美咲(会長はメイド様!)



一体いつまで続くんだろう…?



Endless palpitation


最近、妙に体の調子が優れない。
これといった原因は思い当たらないけど、どうも体にうまく力が入らないというか、空回りしているというか。
頭がぼぉーっとしたと思えば、急に動悸が激しくなったり、深呼吸したくなったり…。
今までの私ではありえないような症状ばかりだ。

筋トレだって朝夕合わせて10セットをこなして、
ご飯だって今日はご飯を3回もおかわりした。
バイトだってこれといって問題は無かったし、生徒会業務も今のところ緊急を要する議題はない。
ここまでの中で、何か1つでも体調に関わるような問題なんてないだろう?

「かーいちょー♪おはよー。」

……。
いや、あった。
より正確には”いる”という表現が当て嵌まるな。まさに私の目の前という意味で。
今更どうして、なんて言葉を使うのも疲れてしまった気さえする…。

「…何だよ碓氷。こんな朝早くから…。」

ちらりと時計を確認すると、まだ朝の7時半過ぎ。
こんな早くに来るのは朝練を終えた部活生か、余程の用事がある者くらいだろう。
現に私は後者の一人として、生徒会の事務仕事とマナーアップ運動という校門前で服装等を見回る為に早く登校したんだ。
明らかに碓氷はどちらにも当て嵌まらない部類に決まってる。

「はぁ~…つれないなぁ。会長は相変わらず。」

ちょっと待て、溜め息を吐きたいのはこっちなんだが。
…あぁ、そうだよな。今更だったよな。
あふ、と大きな欠伸をひとつして、少し涙目になりながら、碓氷はどかっと会長用(つまり私専用)の机の上に乗っかった。

どうやら碓氷はこの決して広くない机の右端に乗っかるのが好きなようだが、
そんなのは私にとってはどうでもいい。
むしろ邪魔以外の何者でもない。
大体、机に座られたら椅子に座っている私を見下ろしているみたいでムカつく。
更に言えばに低血圧のままの碓氷は、いつにも増して何を考えているか分からない変態宇宙人だし、
何よりお前の相手をしている暇はない。
だからさっさと生徒会室から出ろ。

そう言って…いや、違う。
そう言おうと思って、書類にサインをしていたペンを置いた時だった。
はた、と気が付けば、斜め横で堂々と人の机の上に座っている男が妙に体を揺らしている。
まるで振り子のように、横にふら~ん、ふら~ん、と奇妙なリズムで動き続けていた。

「…おい、寝てるのか?」

少し体を机から乗り出して、ちらっとその表情を確認する。
憎たらしい笑みを浮かべ、戯言を言ういつもの顔からはなかなか想像がつかない…綺麗な寝顔。
口さえ開かなかったら、こいつだって根はしっかりしてるんだし、もっと私も…

…じゃないだろう!

あぁ、そうだな。完全に寝やがったな。アホ碓氷!
お前がそんな場所で寝ていたら、私がマナーアップ運動の仕事に参加出来ないだろう!
鍵を掛けることは出来ても、私が仕事中にお前が一人で起きて生徒会室から出てしまったら、開錠されたまま放置されることになる!
それで問題が起きれば、会長である私が責任を取ることになるのは当然の流れだ。
つまり、やっぱり…

「…こいつが起きるまで、生徒会室から出れない。。」

ハァ~…。。。。
ここまでくれば、盛大に溜め息だって吐きたくなる。
崩れるように、机にぐだっと体を預けたくもなる。
あぁ、朝からこんなに力が入らないなんて。あぁ、なんて情け無い。
何だってそう、お前はいつもタイミングが良いんだ。

この際、顔に落書きの1つでもしてやろうか…。
確か机の引き出しに油性ペンがあった筈…


「ひどいなぁ、会長。せめて水性ペンにしてよ。」

「は?」

ガラガラと、引き出しを開けたところで、聞こえる筈のない声が上から降ってきた。
恐る恐る視線を上にずらすと、そこにあるのは満面の笑み…と見せかけて、底意地の悪さを全面に出した悪魔のような笑みを湛える男がいた。

「油性で書こうとしちゃうあたり、会長からもなかなかの悪意を感じるよねー。」

ひくっと、顔が引きつっているのは自分でも分かる。嫌でも分かる。
…って、なんでお前!

「おおおおお前!今の今まで寝てただろう!なんで私がしようとしたことを知って……っ…!」

「ん~。俺だから?」

「この変態宇宙人!その技をもっと人に役立つようなことに使えんのか!」

「あぁ、セルフサービスじゃないんだよね。こういうのって。というより、会長専用?」

「いいいいい意味が分からん!」

「そう?じゃあ…」

ガタン、と机から降りたと思えば、あっという間に右手を取られ背中から抱きしめられていた。
な、何なんだ。何だこの状況っ!!!!

「は、離れろっ。碓氷っ!」

かぁ~っと、全身が一気に火照り始め、鼓動だってこれでもかってぐらい早鐘している。
あぁほら、また具合が悪くなってきたじゃないか!

「”口さえ開かなかったら、根はしっかりしてるんだし、もっと私も…”」

空いている左手で左耳横の髪をかき上げられ、ふ、と耳元で囁くように声を掛けてくると、
今度は身体が電流が走ったように、びくっと揺れ動いた。

「そっ…」

れ、は…
そんな深い意味はなくて…

「じゃあ俺が黙ったら、その”もっと”の後も聞かせてくれるの?鮎沢…」

「…っ」

「鮎沢の口から聞かせて。何を、考えてたのか」

「な、に、って…。」

少し前に考えていたことと、それに付随した感情が瞬時に蘇り、先ほどにも増して顔が熱くなっていく。
もうこれが具合が悪いの騒ぎじゃない。
思考回路が定まらなくなって、いよいよ頭がクラクラしてきた。

「…っ、し、仕事がはかどるって思ったんだよ!アホ碓氷ーっ!!」

うぉおりゃぁ!と、渾身の力を込めて、碓氷から離れると、当の本人は「ちぇっ」と不満そうな顔をしながらも、やっぱり楽しそうだった。

「大体変態宇宙人は全部お見通しなんだろ。だったら自分で考えろ!」

「そうだなぁ…さすがに美咲ちゃんの3サイズは分からないから、触って計ってもいい?」

「ふ、ふざけんなー!」

すかさず自由になった右手で、思いっきりパンチを繰り出したが、むかつくことに全部避けられてしまう。
くそっ、こんなんだったら朝ごはんもっと食べて力をつければ良かった!

「ねー鮎沢。そろそろ行かなくていいの?校門前で仕事があるんでしょ?」

「はっ。そうだ!こんなところでお前の相手をしている時間はないんだった!」

渾身の一発をぶつけようとしたところで、朝の大事な仕事を思い出す。
気が付けば、もうすぐ短針が8時をさそうとしていた。

「いいか碓氷!寝るのは勝手だが、生徒会室では寝るなよ!」

「えー…じゃあ教室にある会長の机の上「自分の机で寝ろ!!」

間髪入れずに突っ込んで、そのまま碓氷の腕を掴み生徒会室を後にする。
後ろから「会長ー力あるねー」とか「俺このまま襲われちゃうのかなー」等、ぶつぶつと聞こえてきたが、
盛大に無視。
さすがにもう移動を始めないと、仕事の集合時間に遅れてしまう。
こうなればついでと、ずるずると碓氷の体を引っ張ったまま、私は生徒会室から校門までを早足で歩いた。

「ねーかいちょー」

「……。」

「会長ってばー」

「……。」

「会長のさらさらした髪にキスしてもいい?」

「…………はぁ?!!」

どどどこかどうしてそういう展開になった?!!
思わず振り返ると、俺様顔の碓氷がしれっと答える。

「だってこうまで言わないと、こっち向いてくれないでしょ?」

「おおお前っ…騙して…!」

「え。していいならするけど。今すぐ。」

「しなくていい!絶対するな!!」


ふんっ、と背けた時の顔だけは見られたくない。

あぁ、ほら…だってまた。


動悸が激しくなって、顔も熱くなってきたじゃないか。
頼むからそんな笑顔…私に見せないでくれよ。

碓氷の…あほ。







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碓氷x美咲で初めての小説です。
高校2年生でなかなかの変態発言を爽やかにいいのける碓氷と、いつもは男勝りで負けず嫌いな美咲が”女の子になる瞬間”が大好きで仕方ありません(笑)
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Posted by みかん
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[会長はメイド様!

thema:会長はメイド様! - genre:アニメ・コミック


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